2010年7月13日火曜日

池のほとりのボヘミアン

 今日はバイトがなくなったので、暇でもないのに暇なつもりになって、心字池をぶらぶら散歩した。池のほとりでは、たびたび見かけるボヘミアン的なおじさんが、いつもの場所に陣取って、鋭い目つきで辺りを見回していた。今日は関わりたくない気分だったので、話しかけられる前に逃げた。以前、突然呼び止められて、ずいぶん話し込んだことがあった。悪い人では決してないが、変人であることは間違いない。日本の俳句を英訳してるんだ、と言っていた。小さな手帳を開いて見せてくれたのだが、実際、そこには英語で何やらこまごまと書かれていた。翻訳の良し悪しは自分にはよくわからないが、様になっているようには見えた。昔アメリカにいたらしく、英語はかなり流暢で、そのとき僕の隣にいた留学生がアメリカ出身だと知ると、早速よどみない英語を披露して見せた。
 ただ、このおじさん、多分に国粋主義的なところがあり、突然熱くなって日本のふんどし文化を礼賛し始めた。パンツはけしからん、と言う。「俺は、ここで週に一回ふんどし講習会を開いている。ふんどしの巻き方は、基本は同じだが、工夫次第でいろいろとヴァリエーションを増やせる。俺は10通りの巻き方を編み出した」と自慢げに語っていた。でも当の本人がふんどしをまとっているようには見えなかった。
 今日見た限りでは、おじさんはまだまだ元気そうだった。きっとまた会うこともあるだろう。そのときは、また立ち話してみようかと思う。
 

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